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「チャイナタウン」

DVDにて鑑賞。

1930年代ロサンゼルスが舞台。戦前であり、さまざな面での社会的バリアが垣間見えるのが興味深かった。あるいは社会的地位や役割を示す符牒が固定的と云うべきか。調度なんかも現代からみたら贅沢と云えそうなものが普通に出てくる。

一定の地位(といっても市民階級という程の意味だが)以上のものは、男はソフト帽、女も必ず帽子を被り、あくまで男は男らしく、女は女らしいファッション。ユニセックスやジーパンを穿く女など見当たらない。私立探偵の乗る車のダッシュボードは木目調で家具のよう。女中や執事はほぼ全員東洋系。警部補に昇進したことを大事にしている刑事は中南米系の顔立ち。とにかく人種的にも性役割的にも安定しているのだ。これは現代と相当に異なり、面白く思った。

当時売り出し中のジャック・ニコルソンが主演だが、脇役のジョン・ヒュ−ストンの ”善人顔での欲深い爺ぶり” が光っている。映画全体はノスタルジーを感じさせ観ている間はプラスの感興があるが、結末が悲惨なだけに観終わったあとは虚無的と云ってもいい程の気分が残る。音楽はノスタルジックな雰囲気を大いに演出しており素晴らしい。

市の議事堂にはルーズベルト大統領の写真が掲げてある。その表情も、それを掲げている議事堂もなにか堂々とした印象を与える。これもまた戦前のアメリカの一端、なのであろう。

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「ブラッド・ダイアモンド」

先週の日曜日有楽町ルーブル丸の内で鑑賞。

社会派との評判に違いはないが、何よりもまずアクション映画として堪能できる。市街戦の場面はやや類型的な反復があるが十分に迫力を感じさせるし、主人公の元傭兵との設定も多くの場面でリアリティを演出するのに一役買っていた。
特筆すべきはディカプリオの一作入魂、正に渾身の演技。それが精妙に昇華され、作品を数段上の高みに引き上げている。彼がいなかったらこの作品の価値は大いに減じられたことであろう。

アフリカを描いた映画は、日本とは次元を異にするその自然が美しく描かれることが多いが、この作品も例外ではない。主人公が最後に目にする絶景は、この大地が人類の故郷という事実と相俟って妙な感傷を誘われた。

作中、「TIA」、つまり This is Africa、これがアフリカなんだという、諦観のフレーズが出てくるが、近代化の基盤と成り得る国民国家なるものがアフリカでは非常に難しいことが感じ取れる。

さまざまなレビューが高評価なのも納得で、エンドロールが終わったあとも座席に着いたままの人が多かったように思う。映画館で映画を観るという行為の醍醐味を味わわせてくれる傑作だと思う。おススメです。

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「おとなしいアメリカ人」

グレアム・グリーンの「おとなしいアメリカ人」をハヤカワ文庫で読了。.つまらない。「権力と栄光」よりいくぶんマシだが、それでも日本語がだめである。二度と読み返す気は起こらないであろう。

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「インサイダー」

マイケル・マン監督「インサイダー」をDVDで観る。
スター俳優2名競演の故か、前半はラッセル・クロウ、後半はアル・パチーノとそれぞれの見せ場が作ってある。

ラッセル・クロウはコミュニケーションが潤滑にいきにくい理系エリートをうまく演じていた。アル・パチーノは何を演じても彼自身である。CBSのプロデューサー役なのだが、ラストシーンで廻転ドアから出てコートを羽織る場面などはどうみても堅気の人間には見えない。

マン監督は劇場で観た「コラテラル」に次ぎ2本めだが、スティル写真が連続しているが如き独特な映像感覚と音楽の効果的な利用が印象深い。ストーリーテリングは最上とは云えなかったが、それなりに楽しめた。観ている間は完全なフィクションであると信じていたが、エンドロールで事実に基づくものであると知った。業界に不利な情報を隠匿する為には事実をも捩じ曲げて恬としている企業があるのはどこの国も同じらしい。

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トーストはトースターで

Amazonで買ったオーブン・トースター、象印「ET-VS35」が届いた。
いままで電子レンジのトースター機能を使っていたが、やはりトーストはトースターで焼くに限る。ハム、チーズ、トマトのサンドウィッチにして、一斤近く食べてしまった。おいしく焼けて満足。値段もいたって安く、賢い買物をしたと自己満足もある(笑)。

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「地ひらく」

福田和也による石原莞爾の伝記だが、興味が有ったのはその時代背景の方。なので昭和史理解の一助として購入。読了後、その役目は果たしてくれた、と云い得る。昭和史に興味のある向きは一読する価値があると思うし、米欧の政治情勢の分析も記されており、それも大きな価値がある。

伝記を書く著者がその人物に惚れるのは当然で、福田氏もその主人公に魅せられているが、筆は客観的たらんとしているので感情的な臭みはない。そのせいかどうなのかわたしには石原莞爾がそんなに魅力的な人物とは映らなかった。

気になったのは著者の文体。走りながら書いているような(あるいは書き飛ばしているような)文体が、カチッと綺麗に枠に嵌まるがごとき文体を好むわたしにとっては、その内容の魅力を減じさせる方向に働いてしまった。これは好き嫌いの問題だから仕方ないけど、文の流れを断ち切るような箇所での不自然(と感じられる)な二字熟語の使用などもあって、石原莞爾の生涯や昭和史の軌跡といった内実とは別に、むしろ著者の独特の文体のほうが印象強い、という変な結果を残してしまった。

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カート・ヴォネガット死す

一作しか読んでないので追悼のコメントを発する資格なぞないのであるが、その一作が非常に印象深く脳裏に刻まれており、そのことだけは記しておいてもいいだろう。

その一作とは池澤夏樹訳の「母なる夜」。人気作家であることは知っていたが、現代を裏側から照射するその悲劇性に一驚したことを鮮明に覚えている。装丁もシンプルで、この現代的な悲劇に正に相応しいと思ったことも。こんな読後感を残してくれた作家はそうはいない。他の代表作もこれから読んでみようかと思っているところである。合掌。

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「ブラック・ブック」

新宿テアトルタイムズスクエアにて鑑賞。

Yahooでの評判どおり、主演のカリス・ファン・ハウテンが素晴らしい。整った顔立ちだが決してチラシにあるような”クール・ビューティ”ではなく、その反対にコケトリーを自然に魅せる表情豊かな美しさである。度胸もあり歌も上手く、全く以てこの映画は彼女のチャーム全開である。バーホーベンのテイスト(個人的に好き)とも実によくマッチしていた。

帰宅後ネットで情報収集に励んだところ、
種々の画像が貼ってあるオランダのサイト   や、
マイアミ国際映画祭でのインタビュー動画   や、
映画専門サイトでのインタビュー記事    などが見つかった。 

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夢:散らかっている部屋を大家さんに見られる

これ以上はないぐらい散らかっている部屋で、なにかを必死に動かそうとしている。そこに、ドアを開けて大家さんが入ってきた。こんな散らかった部屋を見られてはならない、なんとか阻止せねばと死物狂いで「大家サーン、大家サーン、大家サーン」と声を限りに叫ぶ。現実に声を出したのが自分でもわかって夢から覚めた。隣にいた嫁にもしっかり聞こえたらしいが、何を云っているのかは判然としなかったようだ。

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「権力と栄光」

ハヤカワ文庫でグレアム・グリーンの「権力と栄光」を読了。

翻訳物を読む度に思うのだが、稚拙な訳文のいかに多いことよ。これではグリーンの引き締まった文体が伝わらないどころではない。日本語として読み通すことが困難である。翻訳物は版権を自由にして複数の出版社に競争させたらいいのに、と思う。駄目な翻訳はさっさと淘汰されてほしい。

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執行猶予付き死刑

中国の軍事法廷には、執行猶予付きの死刑があるんですね。ある意味死刑より残酷かもしれない。日本でも無期懲役と死刑の間の溝を埋めるべく導入しろ、なんていう人はひとりもいませんね。猶予期間中は絶対悪事はできないからどんな犯罪者でも更生する(たとえ、猶予取り消しの裁定を厳密にしてそれで命を落とす事例があったとしても)、なんてことはないだろうしね。でも、これが導入されたら、と想像してみるのはおもしろい。

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nibファイルの賢い利用法ないか

Interface Builderはただの画面作成ソフトではなく、nibファイルはオブジェクトたちの、いわば”瞬間冷凍”した保管庫である、ということを初めて読んでから随分時間が経つ。が、いっこうにその特性を利用した使い方が思いつかない。

nibに保存されるのはグラフィカルなオブジェクトである必要はない。GUI部品はひとつもなくてもいい。しかも、アウトレットやターゲットなどの接続関係がそのまま保たれて保存される。コードが作成されるのではなく、生きたオブジェクトの瞬間冷凍なのである。

。。。これは魅力的に聞こえるが、このアドバンテージの活用例ってあるのかな。

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正しいコードだけでは開発はできない

。。。疲れた。

デバッグがなかなか進まないことはよくあることだが、その原因がコード以外にあったりすると解決後の疲労感はもはや徒労感といったほうがふさわしく思えてくる。とはいっても悪いのは自分なんだけどね。

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最近みた映画、ビデオ

「キャッチミー・イフユーキャン」
「ホリディ」
「エターナルサンシャイン」。

このなかでお奨めできるのは、「catch me if you can」。トム・ハンクス演じるFBI捜査官のキャラが弱いが、デカプリオの好演とスピルバーグの手堅い演出できっちりまとまった作品となっている。60年代の風俗が垣間見えるのも楽しい。

ちなみに、本編を見終わってから週刊文春の「ホリディ」のレビューを見たら、芝山さんのコメントと自分の感想がそっくりだった。常々、文春の映画評だと芝山さんのものががいちばん自分に合うなと思っていたがそのことを再確認させられた。

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