アメリカン・ギャングスター
ニュー・ヨークは過去さまざまな映画に登場してきたし、この街を好んで描く監督も多い。
しかし、この映画は紛うこと無きリドリー・スコットのN.Y.である。
映画において映像が大きな役割を果たしているのは当然であるが、これほど監督の映像感覚を印象づけられた作品も珍しい。
路上の車のトランクから思わぬものを発見したあと、主人公が見上げるニュー・ヨークの空。
時間にしたら数秒であろうが、なんともいえない気持ちになる。
家に帰ってきて、あの空に匹敵するような空をどこかでみたことがあるだろうか、とぼんやり考えていたら、「パリ、テキサス」の冒頭の空が思い浮かんだ。文脈も受ける印象もまったく違うが、空から強い印象をもらった、ということで共通してる。
もちろん物語そのものも文句無しに面白い。否、正確にいえば文句は在るのだが(笑)(例えば、リッチーの後半の相棒で潜入が得意な黒人らがそれぞれ得意分野を活かして活躍する場面があったらな、と思ったりする)、
リドリー・スコットの新作だから、という理由で観にいく人もそうでない人も、映画の面白さを存分に味わえるのではないだろうか。

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