アメリカン・ギャングスター

ニュー・ヨークは過去さまざまな映画に登場してきたし、この街を好んで描く監督も多い。
しかし、この映画は紛うこと無きリドリー・スコットのN.Y.である。

映画において映像が大きな役割を果たしているのは当然であるが、これほど監督の映像感覚を印象づけられた作品も珍しい。

路上の車のトランクから思わぬものを発見したあと、主人公が見上げるニュー・ヨークの空。
時間にしたら数秒であろうが、なんともいえない気持ちになる。

家に帰ってきて、あの空に匹敵するような空をどこかでみたことがあるだろうか、とぼんやり考えていたら、「パリ、テキサス」の冒頭の空が思い浮かんだ。文脈も受ける印象もまったく違うが、空から強い印象をもらった、ということで共通してる。

もちろん物語そのものも文句無しに面白い。否、正確にいえば文句は在るのだが(笑)(例えば、リッチーの後半の相棒で潜入が得意な黒人らがそれぞれ得意分野を活かして活躍する場面があったらな、と思ったりする)、

リドリー・スコットの新作だから、という理由で観にいく人もそうでない人も、映画の面白さを存分に味わえるのではないだろうか。

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「ネバーランド」

GW期間中に妻の実家で観る。

主演のデップが作品の退屈さをいくらか打ち消していた。昔のロンドンの様子が見れてよかった。それだけ。

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「アビエーター」

GW期間中に妻の実家で観る。

面白く観たのだが、最後尻切れとんぼの豪快ぶりに驚く。これからどうなるんだろうというところで、これはないだろ。。。 最後まで面白く観ただけに強烈に印象に残る。

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「チャイナタウン」

DVDにて鑑賞。

1930年代ロサンゼルスが舞台。戦前であり、さまざな面での社会的バリアが垣間見えるのが興味深かった。あるいは社会的地位や役割を示す符牒が固定的と云うべきか。調度なんかも現代からみたら贅沢と云えそうなものが普通に出てくる。

一定の地位(といっても市民階級という程の意味だが)以上のものは、男はソフト帽、女も必ず帽子を被り、あくまで男は男らしく、女は女らしいファッション。ユニセックスやジーパンを穿く女など見当たらない。私立探偵の乗る車のダッシュボードは木目調で家具のよう。女中や執事はほぼ全員東洋系。警部補に昇進したことを大事にしている刑事は中南米系の顔立ち。とにかく人種的にも性役割的にも安定しているのだ。これは現代と相当に異なり、面白く思った。

当時売り出し中のジャック・ニコルソンが主演だが、脇役のジョン・ヒュ−ストンの ”善人顔での欲深い爺ぶり” が光っている。映画全体はノスタルジーを感じさせ観ている間はプラスの感興があるが、結末が悲惨なだけに観終わったあとは虚無的と云ってもいい程の気分が残る。音楽はノスタルジックな雰囲気を大いに演出しており素晴らしい。

市の議事堂にはルーズベルト大統領の写真が掲げてある。その表情も、それを掲げている議事堂もなにか堂々とした印象を与える。これもまた戦前のアメリカの一端、なのであろう。

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「ブラッド・ダイアモンド」

先週の日曜日有楽町ルーブル丸の内で鑑賞。

社会派との評判に違いはないが、何よりもまずアクション映画として堪能できる。市街戦の場面はやや類型的な反復があるが十分に迫力を感じさせるし、主人公の元傭兵との設定も多くの場面でリアリティを演出するのに一役買っていた。
特筆すべきはディカプリオの一作入魂、正に渾身の演技。それが精妙に昇華され、作品を数段上の高みに引き上げている。彼がいなかったらこの作品の価値は大いに減じられたことであろう。

アフリカを描いた映画は、日本とは次元を異にするその自然が美しく描かれることが多いが、この作品も例外ではない。主人公が最後に目にする絶景は、この大地が人類の故郷という事実と相俟って妙な感傷を誘われた。

作中、「TIA」、つまり This is Africa、これがアフリカなんだという、諦観のフレーズが出てくるが、近代化の基盤と成り得る国民国家なるものがアフリカでは非常に難しいことが感じ取れる。

さまざまなレビューが高評価なのも納得で、エンドロールが終わったあとも座席に着いたままの人が多かったように思う。映画館で映画を観るという行為の醍醐味を味わわせてくれる傑作だと思う。おススメです。

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「インサイダー」

マイケル・マン監督「インサイダー」をDVDで観る。
スター俳優2名競演の故か、前半はラッセル・クロウ、後半はアル・パチーノとそれぞれの見せ場が作ってある。

ラッセル・クロウはコミュニケーションが潤滑にいきにくい理系エリートをうまく演じていた。アル・パチーノは何を演じても彼自身である。CBSのプロデューサー役なのだが、ラストシーンで廻転ドアから出てコートを羽織る場面などはどうみても堅気の人間には見えない。

マン監督は劇場で観た「コラテラル」に次ぎ2本めだが、スティル写真が連続しているが如き独特な映像感覚と音楽の効果的な利用が印象深い。ストーリーテリングは最上とは云えなかったが、それなりに楽しめた。観ている間は完全なフィクションであると信じていたが、エンドロールで事実に基づくものであると知った。業界に不利な情報を隠匿する為には事実をも捩じ曲げて恬としている企業があるのはどこの国も同じらしい。

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「ブラック・ブック」

新宿テアトルタイムズスクエアにて鑑賞。

Yahooでの評判どおり、主演のカリス・ファン・ハウテンが素晴らしい。整った顔立ちだが決してチラシにあるような”クール・ビューティ”ではなく、その反対にコケトリーを自然に魅せる表情豊かな美しさである。度胸もあり歌も上手く、全く以てこの映画は彼女のチャーム全開である。バーホーベンのテイスト(個人的に好き)とも実によくマッチしていた。

帰宅後ネットで情報収集に励んだところ、
種々の画像が貼ってあるオランダのサイト   や、
マイアミ国際映画祭でのインタビュー動画   や、
映画専門サイトでのインタビュー記事    などが見つかった。 

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最近みた映画、ビデオ

「キャッチミー・イフユーキャン」
「ホリディ」
「エターナルサンシャイン」。

このなかでお奨めできるのは、「catch me if you can」。トム・ハンクス演じるFBI捜査官のキャラが弱いが、デカプリオの好演とスピルバーグの手堅い演出できっちりまとまった作品となっている。60年代の風俗が垣間見えるのも楽しい。

ちなみに、本編を見終わってから週刊文春の「ホリディ」のレビューを見たら、芝山さんのコメントと自分の感想がそっくりだった。常々、文春の映画評だと芝山さんのものががいちばん自分に合うなと思っていたがそのことを再確認させられた。

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或る日曜日の過ごし方

朝遅く起き、何も食べないままスーパー銭湯「さやの湯処」へ。家から1時間かかるが、それだけの価値があるお気に入りの温泉だ。他人に自分の躯を洗ってもらうという贅沢(アカスリ)をしたあと、絶妙な湯温の露天で雲一つない晴天と緑の樹々を楽しむ。普段は浮世の俗事で混濁しているわがこころも多少曇りが取れたように思える。
浴後は併設の食堂で蕎麦などを食す。前にも書いたが此処の蕎麦はスパ銭湯に附いている簡易食堂とは思えないぐらいにおいしい。

お腹が膨れたら渋谷で映画鑑賞。「善き人のためのソナタ」というドイツ映画。旧東ドイツの国家保安省の現実を描いたものだか、”静かな感動”という文句がよく当て嵌まる秀作である。

帰りは浅草で刺身のおいしい居酒屋。さんまの刺身、たたき、つみれ汁とさんま料理はとりわけうまい。

ほろ酔い加減で自宅へ。妻はいい気持ちのままソファで寝てしまった。その間に開発中(といっても素人ゆえ牛歩である)のプロジェクトを極僅かながら進展させる。夫婦二人で布団を敷いて満足しながら就寝。

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